先週は浅草で初めての鶴瓶落語。日替わりゲストとの交流を表すオープニングの映像は,かつて深夜に放送された『真夜中はピクニック』から。調べると,同番組の演出家が今回の演出を担当。あれは本当に良い番組で,今でも頻繁に見返すほど。
番組もそうだったけれど,つくづく落語は人なんだ。教えを乞う側・授ける側,舞台を欲する側・提供する側。その関係性が微笑ましく,また羨ましく。何百年とこうしてずっと繋がってきた芸を今,この時に見ているんだと感じた2時間半。来年に続くセカンドシーズンは,共に高座に上がる落語家の出身地で開催するという仕掛け。行きたいのはやっぱり新潟だなぁ。
昼休みは食欲よりも睡眠欲。外界からの雑音を遮断するためにヘッドホンで聴くのは,Anonymous 4『The Lily & The Lamb』かBrian Eno『Ambient 1 Music for Airports』。そこに最近,新たに加わったのがSt. GigaのCDシリーズ。日本を中心に世界各地の自然音を収めたもの。川を流れ,海を漂い,鳥や虫の声を耳にしながら,沈むでもなく浮かぶでもなく。ただ,そこにいる心地良さ。ラジオ局としての放送を聴く機会には恵まれなかったけれど,今こうして出会う嬉しさよ。
同じく耳にしたことのなかったステーション・コールも,探せば出てくる素敵な世の中。