21
6月
梯子
差すか差さずかの霧雨に濡れながら,久しぶりに観音様の裏っ手へ。
浅草見番「雲助蔵出し ふたたび」
今年初めての雲助師匠は,根多出しの「九州吹き戻し」に誘われて。主人公・喜之助の生き様,そして遠眼鏡を用いた船上からの風景描写に突然RPG的なものを感じる。『DQ』の「あそびにん」,そして『FF』『DQ』で初めて船を手に入れた時のような。何だか不思議。二席目の「居残り佐平次」終演後,予定には無かった「新版 三十石」を。広沢虎造の向こうを張って熱演する赤沢熊造先生。佐平次からのギャップもあり,笑いすぎて腹痛ぇ…。
浅草から銀座線で移動し,上野広小路。
落語協会二階「小ゑん・喜多八試作品」。
振り返ると10ヶ月ぶり。ご無沙汰しておりました。音源でしか知らなかった喜多八師匠の「仏の遊び」を初めて眼前で。遊び人の阿弥陀様がステキ。夏至の日に聞く「船徳」もまた。夏が来ますね。
霧雨は一日中止まず。
天候から来る体調の下り坂を落語で抑えたような一日。