18
4月

Can You Imagine?

   Posted by: fumi   in Book&Magazine

最近読んだ本。どちらも非常におもしろかったんで覚え書き。
『飛田百番 遊郭の残照』 橋爪紳也(監修)・上諸尚美(撮影) 創元社
大阪は飛田新地にある旧飛田遊郭・百番,現「鯛よし百番」の空間を収めた記録集。藤森照信によると(毎日新聞掲載のこの本に関する書評より),名古屋の「日本料理 稲本」(旧中村遊郭・稲本楼)と並んで現世に戦前の遊郭の雰囲気を伝える貴重なふたつの建築のうちのひとつ。空間全体の雰囲気はもちろん,釘隠しに至る細かいところまでとにかく見応えあり。わざわざ黒鼠国なんか行かなくても,日本にはこんなに微に入り細にわたったテーマパークが元々あるじゃないですか。今でも料亭として営業中とのことなので(ネットで調べたら人気っぽい),出来るだけ近いうちに是非とも。
『幻獣標本博物記』 江本創 パロル舎
図書館からずっと借りっぱなしで放置してた本(借りた時点で満足してしまう悪い癖)。書名のとおり,この世に存在しない生物の標本集。『鼻行類』や『平行植物』,またクラフト・エヴィング商會が好きな人ならその琴線に確実に触れそう。オフィシャルサイトを見たら先週まで個展をやってた様子(放置してなかったら行けてた…)。ちなみに同じ流れでどこで知ったかは忘れたけれど,鼻行類を立体化したこんなサイトも一応。

This entry was posted on 日曜日, 4月 18th, 2004 at 21:58 and is filed under Book&Magazine. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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