いつも(一方的に)お世話になっている「Morbid Anatomy」にて、待望のニュースがアップされました。ブラザーズ・クエイがフィラデルフィアのムター博物館を舞台に製作を進めていたショートフィルムが、ついに完成。
・Morbid Anatomy: 20110821 ‘Quay Brothers Mütter Museum Film Premiere in Philadelphia, New York and Los Angeles This September!’
同じMorbid Anatomyで製作中との情報を知り、このブログに記したのは昨年11月5日。あれから約10ヶ月。まさに待望です。
・Imaginary Beings: 20101105 ‘The Brothers Quay at the Mutter Museum’
発表になったタイトルは「 Through the Weeping Glass: On the Consolations of Life Everlasting (Limbos & Afterbreezes in the Mütter Museum) 」31分のドキュメンタリー。Morbid Anatomyより引用します。
Through the Weeping Glass: On the Consolations of Life Everlasting (Limbos & Afterbreezes in the Mütter Museum) is a documentary on the collections of books, instruments, and medical anomalies at The College of Physicians of Philadelphia and the Mütter Museum. This short film (running time: 31 minutes) is the first made by the internationally recognized Quay Brothers in the United States.
「嘆きのガラスを通して: 永遠の生命の慰み」とでも訳しましょうか。ガラスケースの中に並ぶ、永遠の生命を獲得した人体標本の姿が脳裏に思い出されます。また人体標本のみならず、書籍(そういえば、人皮で装幀されたものもあった)や医療器具などの収蔵品も登場するとのこと。これはイギリスのウェルカム財団のコレクションを撮影した「The Phantom Museum」を思い出させますね。
今回、上映されるのはアメリカ国内の3ヶ所。
- 9/22 The College of Physicians of Philadelphia, 18:30~
- 9/24 The Museum of Modern Art, New York. 19:45~
- 9/27 Cary Grant Theater, SONY Pictures Studios, hosted by The Museum of Jurassic Technology, Los Angeles, 20:00~
フィラデルフィアとニューヨークは当初のアナウンス通り、それぞれムター博物館とMoMA。ロスアンゼルスはケーリー・グラント・シアターに変更となり、当初の予定だったジュラシック・テクノロジー博物館は、ホスト役として関わるとのこと。
しかし、22日と27日は既にソールドアウト。24日のMoMAは、チケット発売情報が見つけられなかったものの、おそらく同様なのでしょう。このために飛ぼうなんて、ほんのちょっとしか思わなかったけれど(笑)これでスッパリ諦めもつくというものです
では、もう見られないのかといえば、DVDの発売が予定されていて一安心。この映画のメイキングを中心とした展覧会がムター博物館で開かれることになっており、その模様や同時開催のシンポジウムのドキュメントなども同梱されるとのこと。ここから更にまた首を長くして待つのですね。えぇ、待ちますとも。