裏を返す
パリ滞在、3日目の深夜です。
古本屋に蚤の市に(一風変わった)博物館と、何処へ旅をしてもすることは大体同じ。しかし、この街だけは加えて一ヶ所、博物商のデロールへ。
2年ぶりの2度目の訪問、しかも当時は例の火事から7ヶ月後ということで、今回は前回からの変更点を確かめようと思い、2階へと続く階段を上がりました。すると早速、空間の奥行が明らかに異なりました。デロールのサイトから画像を引用してみます。ここには3部屋写っていますが、前回訪問した際には奥の2部屋が閉鎖されており、写っている最前の部屋とその手前にある部屋の2部屋が中心でした(中心というのはこの最前の部屋の隣に細長い部屋がもうひとつあるため)。前回は期せずして復興途上のデロールを見ることが出来たのです。
これでやっと裏を返すことが出来ました。次は三回通って馴染みになる日の来ることを(旅の時を同じくして良いのなら、これから陽が昇れば確実に行くのですが)。
デロール以外では、前回行きそびれたカタコンベとフラゴナール博物館へ。特に後者への想いを叶えられたのは喜ばしく。館内最奥部の赤い部屋(東大「鳥のビオソフィア」の、あの赤い部屋を思い出しました) に鎮座まします乾燥保存された人馬一体の姿に見惚れました。フィラデルフィアのムター博物館でも思ったことですが、人体保存にはドライかウェットしかなく、お前はどっちを選ぶと問われたら、間違いなくドライと答えることでしょう。
館内撮影可で、それは数多くシャッターを切ったのですが、さすがに刺激の強すぎるものばかり。今は自粛しまして、その代わりに扉に記されていた素敵な文字列を。この向こうに先述の赤い部屋が待っています。何故か驚異の部屋に赤はつきもの。その起源も辿ってみなければ。
今夜は、いよいよヨンシーのライブ。
ステージデザインのモチーフとしただけに、ライブの前にデロールを訪れるのでしょうかね?(もしかしたら昨日、既に訪れていたりするのかも)
Tags: Deyrolle
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