Archive for the ‘日記’ Category

19
7月

K.xxx

   Posted by: fumi

朝早く,山を降りて京都→名古屋→三島と電車を乗り継ぐ。
富士山の東側,湖に近い宿に車を止めた頃には,日も傾き始めるかという時間。

ここを訪れるのは六・七年ぶりか。
本やCDはもちろん,万華鏡や鉱石などのオブジェもそのままに。

しかし,せっかくの集いも,ここ数日の蓄積疲労には抗えず。
夕食時のアルコールも加勢し,遠くにピアノの音色や花火に興じる歓声を感じながら眠り続ける。

 

20080719_pension

18
7月

二十年の六年

   Posted by: fumi

巡行も見ずに南下し,紅天女の郷。
こちらもまた大層な人の出。元々が狭いところだけに尚更。加えて朝豪雨,昼熱射,夜満月と,空の出もこれまた結構なもの。

奉納の舞や演奏を遠くに聞きながら,温泉と酒に浸ってゆっくりの二日間。

 

20080718_tenkawa

16
7月

博物館♡ラブ

   Posted by: fumi

Mark Dionの作品が展示されているという噂を聞きつけ。

Ecosophy

東大小石川以降の作品を期待したものの,展示されていたのはそれ以前のもの。まさにその小石川で見た化石のパロディには懐かしさを覚えたが,本物に混じって置かれていたあの場だからこそ沸き立ったユーモアがここでは感じられず,ただアイロニーだけが。展覧会の趣旨から外れた見方をするこちらに非はあるのですが,それでもね。

帰途に寄った書店でBRUTUS最新号「博物館♡ラブ」を。
巻頭いきなりの東大博物館。本郷は「鳥のビオソフィア」に始まり過去の展示を振り返り,小石川は現在の展示をMark Dionにまで遡り紹介。なぜ今?という気持ちも無きにしもあらずだが,それでも読むべき内容の多さに満足。そう言えば,新しいNADiffで,東大の展示を再構成した上田義彦の写真展も開かれることも。

インタビューと共に掲載されている西野嘉章氏の研究室。そこに置かれたオブジェの傾向に,これは漆原教授の研究室じゃないかと(あっちは全く片付いていないけど)。

 

 

16
7月

稚児の足,地につかず

   Posted by: fumi

蝦夷の民ゆえ,都の行事日程など身についている訳も無く。翌日の移動のために下りたその日が宵山とは,どおりで宿が取れないわけだ。

全くもって縁遠い世界だけに,足を運ぼうという意識はもちろん,基礎知識自体もあって無きがもの。『RON』や『MASTERキートン』が最も印象深い記憶というのも我ながら…。想像を絶する人混み(人間の一方通行も久しぶり)にも耐えきれず,こちらの友人に下駄を預けて,日付が変わるまで酒と話で避難。

 

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12
7月

鶯鳴くところ雀鳴く

   Posted by: fumi

受け身の旅もまた楽し。

窺い知れぬところで決まっていた流れに乗せられるがまま三島まで。

ヴァンジ彫刻庭園美術館 「川内倫子展 Cui Cui」

作品を間近にしたのは一昨年夏の弘前以来かな。6×6サイズで切り取られた家族の肖像。その先には,やはり自分の家族の姿も見えてきて。

帰りの渋滞が読めなくて早めに帰路へ。そのため,敷地内の他施設を巡ることが出来なかったのは残念。今月下旬からは「ぐりとぐら」の展示も始まるので,今度はゆっくり電車の旅ででも(青春18きっぷの利用期間も来るし)。

 

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6
7月

白日夢二題

   Posted by: fumi

突然に訪れた夏の陽射しも厳しい午後三時の谷中墓地。

田中泯「場踊り」谷中

もたれかかる樹,木洩れ日の作る光と影,更にはそこに流れてきた時間。あらゆる場の要素を感じ,それに呼応して体が動く,文字通りその場でしか表現しえない姿。土の地面に残された爪の軌跡もまた踊る。

その姿を撮影するアラーキーの動きもまた踊り。横向きになってちょっと膝を曲げながらシャッターを切る姿が可愛くて。

帰宅後,昨晩放送された「スティーブ・ライヒの世界・その魅力」を。

現場へ足を運んだのは収録日の翌日だが,場の雰囲気はそのまま。そしてやっぱり『Music for 18 Musicians』。耳目を集めるとはまさにこのことか。基本的には聴覚に訴える音楽の極北だと思うのだけれど,俯瞰と寄りを駆使して演奏者の姿をこれでもかと見せつけられると(Section Vではピアノ2台の運指をフレームの左右に配する編集までしちゃうし),現場とはまた違ったところから人の存在を強く意識することに。

別撮りの『Different Trains』。
やや過剰な演出は良し悪しだが,力強い音に圧倒される。

 

 

29
6月

Náttúra

   Posted by: fumi

未明。
仮眠から目覚めコンピュータの前に座ると,そこはレイキャヴィク。björkとSigur Rósによるアイスランドの環境問題への意識喚起を目的としたフリーライブNáttúra

女性や人間ではなくひとつの生命体。もっと言えば,激しく流れ落ちる瀑布,雲の影流れる山の稜線,機上から眺めた氷河のような,彼の国の自然に覚える美や畏怖と同じ感情が湧き上がる。

姐さん,最高っす。

gobbledigook
Sigur Rós with björk

 

20080629_nattura

21
6月

驚異の庭

   Posted by: fumi

昼酒昼蕎麦の後,ギャラリー册「ルドルフ・シュタイナーと芸術」。

集う方々と語られる内容から,さながら大学の一教室内。

双方に片側からしか見ていなかったシュタイナーとヘッケルの間にある繋がり。

英名でしか咀嚼していなかったブロスフェルトの写真集。オリジナルには”Wundergarten”という言葉。抜け落ちたもののあまりの大きさ,そして何も知らずにいた自分に愕然とする。

 

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19
6月

角帯はコルセット

   Posted by: fumi

「痛みは体が発するサイン。生活を省みる機会を与えてもらったと思わなきゃ」

突然の腰痛に襲われて知人の指圧師の元へ。誰にでも当てはまるようなことが書いてある雑誌の占いと同じだと言っては失礼千万。思い当たることばかりで自責の念にかられたのは,何もうつ伏せで無防備な背中を晒していたからだけではないはず。

帰宅後,姿勢を正すためとサボっていた家着物も再開。帯も兵児帯から角帯に変えてきっちりと。うん,なかなか。椅子に座りコンピュータに向かう際,背もたれに頼らなくなるので自ずと背筋が伸びるのも良い傾向。長い間,維持できる姿勢でもないので,ダラダラとネットを徘徊している場合でもなく,やるべきことに集中することにもなるし。

それにつけても,iPod touchの素晴らしさよ。こんな腰痛になったことで仰向けになりながらネットが出来る喜びを噛みしめるとは(結局,ダラダラとネットを見ていることにはなるんだけど)。また映画はさすがにつらいけど,録画した30分のテレビ番組くらいなら持ち上げ続ける腕の疲れもさほど気にならず。

とは言え,横向きになることが出来ればこんなのも便利そうだなと思い始めたらいけないのでしょうね。

 

20080619_kakuobi

14
6月

融通と煩雑と

   Posted by: fumi

とりあえず,ソフトバンクショップにて予約完了。
店員も心得たもので,価格・プランが出た時点でキャンセルはご自由にとのこと。

新しい世界へと飛び込む昂揚感を前にすると,確かにお金の計算は忘れがち。それでもイー・モバイルのS11HT + WMWifiRouterでiPod touchやラップトップが何処でも使える現状が,幾分救いにはなっている。

この組み合わせがあれば,データプラン自体が不要。通話のみの契約となるので,現在のキャリアとの契約プランと比較すると,もしかしたら現状よりも低く抑えられる可能性も(ただ,データプラン必須の専用プランを新設されると抗えないけれど…)。また,その通話(発信)もS11HT購入後は基本的にSkypeを使用。発信者番号通知のことを考えると,安く上がる差額で1ヶ国限定プランに加入しても良いのかも。

実際はここに端末価格・MNP・現在のキャリアに払う解約料が絡むのでそんな上手くはいかないし,また1台の端末でこれら全てが出来るに越したこともないんだけど。それでも視野を広げるという意味においても,この融通はなかなか悪いもんじゃない。

 

20080614_iphone